サブスクリプション総合研究所とは?About Subscription Research

サブスクリプションビジネスは、各産業において多くの可能性を秘めている一方、未だ勃興 期といえるステージにあり、その社会的意義や経済効果、産業内での影響などについて、研究や調査が十分に及んでいない状況にあります。 こういった背景のなか、サブスクリプション総合研究所は、サブスクリプションビジネスについて中立的な立場で多面的に研究・著作・啓蒙活動をすすめております。

ブログBlog

「サブスク会計学」ブログをご紹介します。

LTV無限大?ネガティブチャーン

サブスクリプションとは何だろう

 収益ベースの解約率のことをレベニューチャーンと呼びます。レベニューチャーンはグロスチャーンとネットチャーンがあります。ネットチャーンがマイナスのとき、ネガティブチャーンと呼びます。ネガティブチャーンは既存顧客が減少しているのに残った顧客からの収益だけで増収している状況をいいます。
 解約率を用いてLTVを計算する時、無限等比級数の和の公式により単価を解約率で除するだけで求めることができましたが、ネガティブチャーンを達成すると解約率がマイナスなので、無限に発散してしまいます。つまり、ネガティブチャーンの達成はその企業が無限に成長する可能性を示唆しているのかもしれません。

定期収益と固定費からみる「変動幅」と「時間差」

サブスクリプションとは何だろう

 サブスク会計は収益の質に拘る会計でもあります。定期収益は非定期収益に比べ安定的且つ継続的に獲得できる収益であるため予測可能性が高いだけでなく、外部環境の悪化による急激な需要減の影響を受けるまでに時間差があり、収益の変動幅が小さいことから、 固定費を安定的にカバーし、突然に赤字に陥るということを回避しやすいという特徴があります。

固定収益会計と売り切りビジネスの再定義

サブスクリプションとは何だろう

  売り切りビジネスであっても顧客が固定化すれば収益が継続的に繰り返し発生し定期収益のような性質を持つようになります。つまり顧客との関係性によって収益は定期と非定期の分けられるということです。
 顧客との関係性によってセグメントを分けた管理会計として固定収益会計というものがあります。固定収益会計を応用することで売り切りビジネスも顧客との関係性次第でサブスクビジネスに再定義することが可能になります。

機関誌Subscription YOU / Subscription NOW

当社発刊の機関誌「Subscription YOU」をご紹介します。

Client日本管理会計学会

 
管理会計の研究者が産学共同でアプローチするサブスクリプションビジネスのモデル化
interviewee
高橋 邦丸氏
青山学院
経営学部 教授

青木 章通氏
専修大学
経営学部 教授
Overview
  
 現在、多くの業界でサブスクリプションビジネスへの移行が加速している。サステナブルな社会の実現を見据えたシェアリングエコノミーの拡大やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進といった、社会的な変化もこれを後押ししている。しかし、サブスクリプションビジネスは研究テーマとしてはまだ新しく、産学横断の取り組みはあまり手が付けられていないのが実情だ。そうした中、日本管理会計学会における2021年度からの共同研究テーマに策定されたのが、「サブスクリプションビジネスのモデル化」である。この活動を主導する高橋邦丸氏と青木章通氏に話を伺った。

ClientSB C&S株式会社
ITplace株式会社

拡大する日本のSaaS市場に向けて「人」と「プラットフォーム」の両輪で販売パートナーを支援
interviewee
守谷 克己氏
SB C&S株式会社
執行役員
ITplace株式会社
代表取締役社長
Overview
 ITディストリビューターのSB C&Sは、今後も急拡大が予想される日本のSaaS市場やサブスクリプション市場に向けて、「ClouDX」の契約・更新管理機能に加え、ECストアの立ち上げ機能などを実装した販売パートナー向けの新たなプラットフォーム「ClouDX Platform Edition」をリリースした。さらに、そのプラットフォームサービスの提供を担う新会社「ITplace」の設立、ベンダー企業と販売パートナーをつないだSaaSビジネスを包括的にサポートする「Cloud Service Concierge(クラウドサービスコンシェルジュ)」など、積極的な施策を展開している。この一連の取り組みの背景にある狙いについて伺った。

Clientトヨタファイナンス株式会社


サブスクリプションビジネスの目的は町でいちばん愛される会社になること

interviewee
竹原 康博氏
この町いちばん企画室
室長
Overview
 トヨタファイナンスは顧客のモビリティライフの充実を図り、より快適な生活サービスを提供していくため、サブスクリプション・プラットフォーム「TFC SubscMall」(ティーエフシー サブスクモール)」をリリースした。この新ビジネスの背景にあるのが、トヨタグループが長年にわたって大切にしてきた「町いちばん」という考え方だ。販売店と連携してその強みを最大限に活かしつつ、地域に根付いたリアルとデジタルの融合を推進していくというこの取り組みについて、同社のこの町いちばん企画室 室長 竹原康博氏に話を伺った。
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