『変化・変容する世界とサブスクリプション』
今、社会はICTの力で「つながる」ことで変わりつつある
コロナ禍以降、社会は急速に変化・変容しています。その変化を象徴するキーワードとして、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」「シェアリングエコノミー」「スマートシティ」「Society 5.0」「サーキュラーエコノミー」などが挙げられます。
一見、それぞれ異なる文脈で語られるこれらのキーワードですが、その背景には共通して「ICT(情報通信技術)の力で『つながる』ことによる最適化・効率化」というテーマがあります。そして、この「つながる」という特性は、まさにサブスクリプションの本質と高い親和性を持っています。
ここでは、政府の白書などでも取り上げられる5つのキーワードを例に、変化する世界とサブスクリプションの関係性について考えてみましょう。
1. デジタルトランスフォーメーション(DX)とSociety 5.0
DX:ITによる生活の変革
企業がテクノロジーを活用して事業を根底から変化させるDX。身近な例では、PCの生産性向上ソフトウェアや、オンライン会議ツールの「Zoom」などが挙げられます。これらは月額定額制のサブスクリプションモデルを採用することで、常に最新の機能を提供し続けています。
Society 5.0:サイバーとフィジカルの融合
IoTやユビキタスコンピューティングにより、あらゆるモノや人がネットワークにつながる社会です。例えば、排泄予測デバイスの「DFree」は、センサーで検知した身体データをクラウドに送り、排泄のタイミングを通知します。これも法人向けには月額定額で提供されており、常時接続によるデータ活用がサービスの核となっています。
2. シェアリングエコノミー:資源の有効活用
広義のシェアリング(公共財・共通財)
「ドコモ・バイクシェア」のようなカーシェアリングやシェアサイクルは、公共的な資産を複数のユーザーで共有します。利用頻度に応じた従量課金や、定額制を組み合わせた二部料金制など、サブスクリプションの柔軟な課金モデルが適用されています。
狭義のシェアリング(個人資産)
個人の遊休資産を活用するモデルです。駐車場シェアリングの「akippa」では、空いている土地を駐車場として貸し出し、ユーザーは使った分だけ料金を支払います。これも利用ベースのサブスクリプションの一形態と言えます。
3. スマートシティとサーキュラーエコノミー
スマートシティ:都市の最適化
都市内のデータを収集・分析し、インフラを最適化する取り組みです。ダイキンと三井物産による「Air as a Service」は、空調設備を販売するのではなく、「快適な空気環境」を月額定額で提供します。遠隔制御により無駄な運転を省き、省エネと快適性を両立させています。
サーキュラーエコノミー:循環型経済
資源を循環させ、廃棄物を最小化する経済システムです。シグニファイ社の「Light as a Service」は、照明器具を売るのではなく、「あかり」をサービスとして提供します。メーカーが所有・管理することで、長寿命化やリサイクルが容易になり、環境負荷の低減につながります。
結論:「つながる」ことがSDGsとサブスクリプションを結びつける
これらの事例から見えてくるのは、ICTによってモノや人が常につながることで、社会全体の「最適化・効率化」が進んでいるという事実です。
つながっているからこそ、利用状況を把握でき、無駄を省き、必要な分だけサービスとして提供できる。この「つながる」という状態は、サブスクリプションビジネスの設計(定額制や従量課金)と非常に相性が良いのです。
さらに、この最適化・効率化のプロセスは、環境負荷の低減や資源の有効活用といった「SDGs」の考え方とも深くリンクしています。一見遠い存在に見える「SDGs」と「サブスクリプション」ですが、社会の変化・変容を読み解くことで、実は密接に関係していることが分かります。
解説動画のご案内
本ページでは、解説動画の内容を要約してテキスト形式でご紹介しております。
サブスクリプション事業について、さらに詳しく知りたい方は、ぜひ解説動画をご覧ください。
<動画概要>
テーマ :『変化・変容する世界とサブスクリプション(約27分)
解説者 :株式会社サブスクリプション総合研究所
代表取締役社長 宮崎琢磨
視聴方法:動画のご視聴にはお申し込みが必要となります(無料)